地方テレビCMの費用はどのくらい?費用相場や地方局のメリットを解説
地方テレビCMは全国放映と比べて費用を抑えながら、特定エリアのターゲットに効率よくアプローチできる広告手法です。この記事では、費用の相場から地方局ならではのメリットまで詳しく解説します。
目次
地方のテレビCMとは
地方のテレビCMとは、全国で放送する東京の「在京キー局」ではなく、特定のエリアや地域に限定して放送するテレビCMのことです。ローカル局とも呼ばれる地方の放送局を通じて、その地域の視聴者だけに向けて映像広告を届けられます。特に商圏が特定のエリアに絞られているビジネスや、地域密着型のブランディングを進めたい企業にとっては、キー局への出稿よりも合理的な選択肢です。
配信エリアが限定される分、費用も抑えやすく、予算規模の小さい企業でもテレビCMに参入しやすい点が特徴といえます。
地方のテレビCMにかかる費用
テレビCMを運用する予算は、映像を形にするためのプロセスと、実際に電波へ乗せるステップの2段階で発生します。ここでは、コンテンツ自体の品質を左右する「制作費」と、地域ごとに仕組みが異なる「放映費」の構造を詳しく解説します。
制作費
制作費とは、テレビCMの素材そのものを作り上げるためにかかる費用です。制作に関わるすべてのコストが含まれます。
- 企画・校正の立案費用
- ディレクション費用
- キャスティング費用
- 撮影費用
- 編集費用 など
制作費については、地方局向けであってもキー局向けであっても金額に大きな差は生じません。映像のクオリティや制作規模によって変動するものの、放映エリアに関わらずほぼ同水準の費用感となるケースが一般的です。
放映費
放映費とは、完成したCM素材をテレビ局の電波に乗せて視聴者に届けるためにかかる費用です。放映費は、全国放映と地方放映で最も大きな差が生まれる要素といえます。全国に放映するキー局と比較して、地方局への出稿は放映費を大幅に抑えやすい点が特徴です。限られた予算でテレビCMに挑戦する際は、地方局の活用が成功のカギを握ります。
地方テレビ局の放映費目安
地方局の放映費は、エリアの人口規模や視聴者数によって異なります。各エリアの費用目安は以下のとおりです。
地方テレビ局の放映費目安
| 地域 | 放送局 | 費用目安(CM1本15秒あたり) |
|---|---|---|
| 北海道エリア | 北海道テレビ 札幌テレビ放送 北海道放送 北海道文化放送 テレビ北海道 |
40,000円~60,000円 |
| 関東エリア (在京キー局は除く) |
テレビ神奈川 東京MXテレビ 千葉テレビ |
25,000円~40,000円 |
| 東海エリア | 中京テレビ 東海テレビ テレビ愛知 静岡放送 岐阜放送 |
40,000円~125,000円 |
| 関西エリア | 読売テレビ 関西テレビ 朝日放送 テレビ大阪 |
40,000円~250,000円 |
| 九州エリア | 福岡放送 テレビ西日本 九州朝日放送 RKB毎日放送 |
25,000円~60,000円 |
※あくまで目安です。時期や枠状況により変動します。最新の情報はお問合せ下さい。
表を見ると、関西エリアや東海エリアは価格の幅が大きくなっています。これは、在京キー局に次ぐ規模の放送局をエリア内に含むことが理由です。それ以外の地方局や独立局を選択すると価格は抑えられます。
なお具体的な費用は各局や時期によって変動するため、代理店に問い合わせすると確実です。キー局・地方局の双方を取り扱う代理店に相談することで、エリアや予算に合った最適なプランの提案を受けられます。
関連記事:「テレビCMにかかる費用はどのくらい?目安や費用を抑える方法を解説」
名古屋のテレビCMにかかる費用
名古屋を中心とする愛知県は東海エリアに含まれますが、前述のとおり他の地方エリアとは異なる扱いとなる場合があります。名古屋市は政令指定都市の中でも特に人口規模が大きく、広告業界においても大都市に匹敵する人口比率を持つ市場として扱われています。
なかでもCBCテレビ・東海テレビ・名古屋テレビ・中京テレビの4局は「在名広域4局」とも呼ばれ、愛知県にとどまらず岐阜・三重を含む中京エリア全体に放送しています。これにより、視聴者へのリーチ範囲が他の地方局より広くなっている点が特徴です。
放映費の水準は他の地方局より高めに設定されている一方、東京の在京キー局や大阪の在阪準キー局と比較すると低めの設定となっています。地方局としての費用感とキー局に次ぐリーチを両立できる点が、中京エリア出稿の大きな特徴といえます。
地方でテレビCMを放映するメリット
地方のテレビ局を活用した広告展開には、限られた予算で確実な成果を引き出すための優れたメリットが数多く存在します。ここでは、地方局の代表的なメリットを4つ解説します。
コストを抑えられる
地方テレビCM最大のメリットは、放映費がキー局と比べて低く設定されていることです。在京キー局への全国出稿では月額数百万~数千万円規模の予算が求められるケースも珍しくありません。地方局を利用すると、同じ予算でより多くの本数を放映したり、複数の時間帯に分散して出稿したりする柔軟な運用が可能です。
広告予算に制約がある中小企業や、初めてテレビCMに挑戦する企業にとって、参入障壁を下げる重要なポイントとなります。
地域密着型のビジネスに向いている
商圏が特定のエリアに絞られているビジネスにとって、地方局への出稿は費用対効果の高い選択といえます。地方テレビCMは、全国放映では得られない地域特化型のアプローチが可能です。そのため、地域ならではの商品やサービス、地元に根付いたブランドのPRに向いています。
特に地元で知名度を持つご当地タレントを起用すると、地域住民に響きやすくなり、視聴者の親近感をより高める効果が期待できます。
CM放映の希望枠を確保しやすい
地方局はキー局と比べて出稿競合が少ないため、希望する時間帯や番組のCM枠を確保しやすい環境が整っています。ゴールデンタイムや特定の番組枠もキー局ほど激しい争奪戦にならないケースが多く、ターゲット層の視聴習慣に合った時間帯を狙った戦略的な出稿が実現しやすくなります。希望枠の柔軟性が高い点は、細かいメディアプランを組みたい企業にとって大きなメリットです。
全国放映への第一歩にできる
全国へのCM出稿を目指している企業にとって、地方局からのスタートは第一の選択肢です。全国放映は前述の通り費用が高くなりやすいため、効果が見えないまま大きな予算を投じることに不安を感じる企業は多いと考えられます。地方での成果を積み重ねてから全国放映へと段階的に拡大していくことで、リスクを抑えながら広告投資による効果の最大化が図りやすくなります。
また、地方CMの段階で反響・検索数の変化・売上への影響などを検証しておくことは、全国放映に向けてクリエイティブの精度を高めるためにも重要です。
地方でのCM費用を抑える
地方テレビCMはキー局より費用を抑えやすいとはいえ、さらなるコスト削減の余地があります。3つの観点から、予算を賢く使うポイントを解説します。
映像制作を工夫する
撮影を伴う実写映像ではなく、静止画や既存の写真素材を活用したCMに切り替えることで、制作費を大幅に圧縮できます。自社が保有する商品画像やブランド素材をそのまま活用すれば、撮影費・機材費・ロケ地費用の削減が可能です。
地方局向けのCMはキー局ほど高いクオリティを求められないケースも多く、シンプルな静止画構成でも十分な訴求力を持たせられます。制作コストを抑えた分を放映本数の増加に充てることで、露出量を高める戦略も取りやすくなります。
出演者を検討する
地方CMにおいては、費用と効果のバランスに優れた出演者の選定が求められます。
全国区の有名人を起用する場合、一般的に高額な出演料が必要です。視聴者にとって身近な地元のタレント・アイドルなどを出演させると、費用を抑えながら広告としての共感度も高められます。また、近年では自社の社長や社員が出演するCMも広く見られるようになっています。キャスティング費用を抑えながら企業の誠実さや人柄を伝えられる点がメリットです。
予算や商品に合った地方局を選ぶ
地方局の放映費はエリアや局によって大きく異なるため、自社の予算規模と商品・サービスのターゲット層を照らし合わせながら、最適な局を選ぶことが重要です。一般的に、リーチできる視聴者数が多いエリア・局ほど出稿費用も高くなります。過剰に規模の大きい局を選んでしまうと、コストパフォーマンスの低下につながる可能性があります。
特に地域密着型のビジネスにおいては、見込み顧客が確実に存在する地域を見定めて、無駄のない出稿プランを組み立てることが大切です。
地方でCM放映する際の注意点
地方局での広告展開には多くのメリットが存在する一方、特有のハードルや注意点もあります。ターゲット層へのアプローチを確実なものにするために、あらかじめ留意しておくべき注意点を解説します。
地域ごとの特色を理解しておく
日本国内においても、地域によって文化・習慣・消費行動には明確な違いがあります。同じCMクリエイティブでも、地域の特性に合っているかどうかで視聴者への刺さり方は変わるケースがよく見られます。
ターゲット設定や放映エリアの絞り込みの精度を高めるには、各エリアの男女比・年齢層の分布・生活スタイルといったデータをあらかじめ把握しておくことが重要です。また、その地域ならではの文化や価値観への理解も欠かせません。文化・価値観に沿ったメッセージを盛り込むと、視聴者の共感を得るCMづくりにつながります。
分析データを少ないことがある
人口規模の小さい地域では、CM放映後に収集できるデータの量が限られることがあります。
Web上の指名検索数の変化やSNSの反響も、母数が少ない地域では動きが見えにくく、効果の有無を判断しづらいケースが珍しくありません。これにより、改善のためのインサイトが得られにくいまま次の出稿判断を迫られる可能性も考えられます。データが少ない地域での出稿では、店頭での問い合わせ増加や営業先での認知確認なども併せて評価できる仕組みづくりが重要です。
まとめ
地方のテレビCMは、限られた予算で確実な認知拡大や集客を狙える費用対効果の高い宣伝媒体です。キー局に比べて大幅に安く設定されている放映費の特性を活かし、映像制作の簡素化やご当地タレントの起用といった工夫を組み合わせることで、コストパフォーマンスをさらに向上させられます。
エムズコーポレーションでは、テレビCMの制作から放送までをすべて対応しています。地元のテレビ局から東京のキー局まで全国のテレビ局を取り扱っており、豊富な実績と長年のノウハウでCMの放映をサポートいたします。



