テレビCMは夏に効果的?WEB広告だけに頼らない夏のテレビCM活用術
夏休みやお盆に向けて、キャンペーンやプロモーションを計画する企業も多いのではないでしょうか。
近年はWEB広告やSNS広告が企業の集客施策として定着しています。一方で、「広告を配信しても競合に埋もれてしまう」「新しい地域での認知がなかなか広がらない」といった課題も生まれています。そこで検討したいのが、テレビCMです。
テレビCMは、他媒体に比べ圧倒的なリーチを誇り、幅広い生活者に企業名や商品名を届けられる広告手法です。特に夏休みやお盆は、自宅で過ごす人や帰省する人、家族でテレビを見る人への接触が期待できます。この記事では、夏のプロモーションにテレビCMをおすすめする理由と、効果を高めるためのポイントを解説します。
目次
WEB広告の競争が激化
電通が発表した「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は4兆459億円となり、日本の総広告費に占める割合は初めて50%を超えました。
多くの企業がWEB広告に予算を投じるようになったことで、同じ顧客層を狙う広告主同士の競争も起こりやすくなっています。検索広告やSNS広告だけでは、競合との差が伝わりにくいケースもあるでしょう。一方、2025年のテレビメディア広告費は1兆7,556億円で、前年比99.7%と前年並みの規模を維持しています。テレビCMは過去の広告手法になったのではなく、WEB広告と役割を分けながら活用されているメディアだと捉えられます。
テレビCMの強みは、企業名、商品名、サービスの特徴を映像と音声で一度に伝えられることです。放送を継続していく、もしくは短期間に大量のCMを投下することで、地域内で「あのCMの会社」と記憶してもらえる可能性も高まります。
特に、次のような企業に適しています。
- 新しい地域へ事業を広げたい
- 地元での企業認知度を高めたい
- WEB広告では接触しにくい年代へ情報を届けたい
- 商品やサービスの安心感を伝えたい
- 店舗、イベント、キャンペーンへの来訪を促したい
WEB広告の反響が頭打ちになっている場合は、配信設定だけを細かく調整するのではなく、認知を生み出す媒体を追加することも重要です。
■出典:電通「2025年 日本の広告費」
夏のテレビCMが効果的な理由
テレビCMは一年中いつからでも始められますが、始めやすい時期として夏休みシーズンがおすすめです。その理由を3つご紹介いたします。
1:在宅層に接触できる
夏休みやお盆には旅行やレジャーへ出かける人が多いイメージがありますが、全員が外出するわけではありません。
マイナビバイトが700人を対象に実施した2026年の調査では、夏休み・お盆休みの過ごし方について「家にいる」と回答した人が51%となりました。また、誰と過ごすかという質問では「家族」が58%で最多でした。猛暑や混雑、交通費・宿泊費の上昇などを避け、自宅でゆっくり過ごす人も少なくありません。家族が同じ空間で過ごす機会が増える夏季は、食品、住宅、自動車、教育、レジャー、小売、生活サービスなど、家族の意思決定に関係する商品やサービスを訴求しやすい時期です。
2024年のお盆期間のテレビ視聴データでも、多くの性年代で2022年、2023年より視聴率が高い傾向が確認されています。通常期とは異なる生活リズムに合わせて放送時間帯を設計することで、朝から夕方を含めた幅広い接触機会をつくれます。
■出典
・マイナビバイト「2026年版 夏休み・お盆休みの過ごし方に関する調査」
・スイッチメディア「2024年お盆休み期間のテレビ視聴傾向を分析」
2:帰省層にも地域の情報を届けられる
お盆には、進学や就職をきっかけに都市部へ移った人が地元へ帰省します。
帰省中は普段と異なる地域のテレビ番組を見るため、地元企業のテレビCMに接触する機会が生まれます。帰省先で繰り返しCMを見ることで、「地元にこのような企業がある」「次に帰省したときに利用してみよう」と認識してもらえる可能性があります。
帰省層へのテレビCMは、観光施設や飲食店だけでなく、住宅、不動産、自動車、結婚、採用、Uターン・Iターン支援、地域金融などとも相性があります。たとえば採用活動では、求職者本人だけではなく、同じテレビを見ている家族にも企業名を知ってもらえます。家族との会話を通じて、地元企業への就職や転職を検討するきっかけになることも考えられます。
3:地方局なら地域を絞って出稿できる
テレビCMは高額という印象を持たれがちですが、料金は放送エリア、放送局、時間帯、期間、放送量によって大きく異なります。全国へ一斉に放送する必要がなければ、地方局を活用し、商圏に合わせて対象地域を絞ることができます。地方局であれば、首都圏のキー局と比べて、小規模な予算から相談しやすいケースもあります。
- 地方局のテレビCMは、次のような目的に向いています
- 店舗の商圏内で認知度を高める
- 特定の県や市を重点的に攻略する
- 地域イベントや期間限定キャンペーンを告知する
- 地元企業としての存在感を高める
- 営業活動や採用活動を後押しする
ただし、単に放送回数を増やせばよいとは限りません。ターゲットがテレビを見やすい時間帯、番組の傾向、キャンペーン期間、予算を踏まえて放送計画を組む必要があります。テレビCMの費用を比較するときは、金額だけでなく、「誰に、どの地域で、どの程度接触させられるか」を確認することが重要です。
テレビの視聴方法は地上波から配信へ広がっている
現在のテレビ広告を考える際は、地上波だけでなく、TVerやコネクテッドTVも無視できません。ビデオリサーチの調査によると、2024年のリアルタイムテレビ接触時間は1日116分でした。一方、インターネットに接続されたテレビ端末でコンテンツを見るコネクテッドTVの接触時間は、2018年の1日2分から2024年には17分へ増加しています。
さらにTVerは、2026年1月の月間ユーザー数が4,470万ユニークブラウザとなり、過去最高を更新しました。コネクテッドTVでの月間動画再生数も2.1億回を記録しています。つまり、現在のテレビCM戦略では、地上波とデジタル動画を別々に考えるのではなく、一つの動画コミュニケーションとして設計することが大切です。
たとえば、地上波テレビCMで地域全体に認知を広げ、TVer広告やWEB広告でターゲットへ再接触する方法があります。さらに、CMを見た人が企業名や商品名を検索したときに情報を得られるよう、WEBサイトやランディングページを整えておく必要があります。
■出典
・株式会社TVer
・ビデオリサーチ「データと専門家が示すテレビ視聴の変化2000→2024」
夏のテレビCMを成功させるポイント
目的を一つに絞る
「企業名を知ってもらう」「店舗への来店を増やす」「キャンペーンを告知する」など、最も重要な目的を明確にします。15秒や30秒のCMに多くの情報を詰め込むと、何を伝えたいのか分かりにくくなります。視聴者に覚えてほしいメッセージを一つに絞りましょう。
地域とターゲットを具体化する
テレビCMは広く届けられるからこそ、誰に届けるかを事前に決める必要があります。年齢、家族構成、居住地域、生活時間、商品を利用する場面まで整理すると、放送局や時間帯を選びやすくなります。
検索される言葉をCMに入れる
CMを見た視聴者が、企業名を正確に覚えているとは限りません。そのため、企業名、商品名、検索キーワードを映像と音声の両方で分かりやすく伝えることが重要です。「詳しくは〇〇で検索」と案内し、検索後の受け皿となるページも用意しましょう。
WEB・SNS施策と連携する
テレビCMで認知が広がっても、WEBサイトに情報が不足していれば、問い合わせや購入にはつながりにくくなります。テレビCMの放送に合わせて、受け皿となるWEBサイトやキャンペーンページを充実させ、検索広告・SNS広告・動画広告・TVer広告を展開し、認知から比較・検討までの流れをつくりましょう。
テレビCMに関するよくある質問
テレビCMは中小企業でも出稿できますか?
出稿できます。対象エリアを絞り、地方局のスポットCMを活用すれば、予算に合わせた計画を立てられる場合があります。
夏のテレビCMはいつから準備すべきですか?
企画、CM制作、放送局との調整、素材考査などが必要になるため、余裕を持って準備することが重要です。放送したい時期と目的を先に決め、3か月前には広告代理店へ相談すると進めやすくなります。特にCMを一から制作すると場合は時間がかかりやすい媒体なので、早めの準備がおすすめです。
夏に間に合わない場合、次は冬休みのチャンスがあります。お正月付近はCMの枠状況が混み合いやすいため、冬時期の開始だとしても早めに準備を進めていきましょう。
テレビCMだけで問い合わせは増えますか?
テレビCMは認知拡大に強い一方、問い合わせにつなげるにはWEBサイトや検索広告などの受け皿が必要です。テレビCMとWEB施策を組み合わせ、指名検索数、サイト訪問数、問い合わせ数などを確認しましょう。
まとめ
夏休みやお盆は、自宅で過ごす人、家族と過ごす人、地元へ帰省する人など、普段とは異なる生活行動が生まれる時期です。テレビCMを活用すれば、WEB広告だけでは接触しにくい生活者にも、企業や商品を広く知ってもらうきっかけをつくれます。重要なのは、テレビCMを放送すること自体をゴールにしないことです。CMを見た後に企業名を検索し、WEBサイトを訪れ、問い合わせや来店に至るまでの導線を設計しましょう。
エムズコーポレーションは、1995年の設立以来、名古屋・東京を拠点に、テレビCMを含む総合的な広告施策を支援しています。テレビCMの企画・制作・放送だけでなく、WEBサイト、WEB広告、SNS広告、TVer広告まで一貫したご提案が可能です。「テレビCMを初めて実施したい」「限られた予算で地域の認知度を高めたい」という企業様も、ぜひご相談ください。



