Tver広告のターゲティングを解説! 扱えるデータと具体的な運用例

TVerは、日本の主要民放局が共同運営する無料動画配信サービスです。月間アクティブユーザー数は4,100万人(2024年8月時点)を超え、国内最大級の動画プラットフォームに成長しています。Tverに出稿する「TVer広告」は、ほかのWeb広告と比較してさまざまなメリットがあります。今回の記事では、TVer広告を利用する最大のメリットといえるターゲティングについて、特徴や方法をくわしく解説します。
目次
TVer広告におけるターゲティングの特徴
ターゲティング精度の高さは、TVer広告を活用する最大の強みです。アプリダウンロード時などに、「生年月日」「郵便番号」「性別」「興味関心」などの事前アンケート登録があります。ユーザーが自ら入力するため、属性アンケートの正解率93.7%と精度の高いデータです。テレビCMに近いリーチ力を持ちながら、デジタル広告ならではの細かなセグメント設定を両立できる点が、他媒体にはない大きな特徴といえます。
なお、Tver広告のそのほかの特徴については関連記事をご確認ください。
関連記事:認知拡大に有効なTVer広告とは?出稿の流れ・TVer広告の種類・注意すべきポイントを解説!
TVer広告のターゲティングで扱えるデータ
前述の通り、TVer広告では、さまざまな情報からターゲティングを行い、狙ったターゲットに広告を届けることが可能です。ここからは、TVerにおける広告のターゲティングに使われるデータを紹介します。広告配信の参考にしてみましょう。
ユーザーの基本データ
先述した通り、ユーザーがTVerを使い始めるとき、性別や年齢、郵便番号などの基本的な情報を入力します。 広告を配信する企業はこの基本的なデータに基づいて、配信対象となるユーザーを設定することが可能です。例えば、千葉県船橋市の女性のみに配信したいときは、ユーザーの性別とエリアを設定することで、該当ターゲットのみに効率的に広告配信ができます。
コンテンツジャンル
TVerでは、ドラマやバラエティなど、さまざまなジャンルの番組が配信されています。 TVer広告のターゲティングはユーザーの属性だけではなく、番組のジャンルからも可能です。番組のジャンルを絞ることで、より興味を持ちやすいユーザーに広告を届けられます。
例えば、同じ性別や年齢層であっても、スポーツ番組を観るほどスポーツが好きな方もいれば、全く興味がない方もいます。TVer広告では、コンテンツジャンルを絞ることで、より具体的な嗜好に合わせて配信することが可能です。配信ジャンルを限定するのではなく、対象外を設定する方法も有効なため、ターゲティング設定は広告に詳しい代理店と相談しながら決めることをおすすめします。
興味・関心データ
にユーザーアンケートから取得した17種類の興味・関心カテゴリーよるターゲティングも可能です。興味・関心カテゴリーには「グルメ・料理」「旅行・レジャー」「美容・ファッション」「スポーツ」「金融・投資」など、幅広いジャンルが用意されています。訴求したい商品やサービスのジャンルに合わせて最適なカテゴリーを選択することで、関心の高いユーザーへ効率よくリーチでき、精度の高い運用が実現できます。
- Tverの興味・関心カテゴリー
- ビジネス・経済
- 自動車
- 旅行
- ショッピング・ファッション
- ヘルスケア
- ペット
- テクノロジー・ガジェット
- ゲーム
- 映画
- 美容
- 教育・子育て
- 環境・SDGs
- ラグジュアリー
- アート・芸術・音楽
- スポーツ・フィットネス
- 金融・ファイナンス
- 料理・グルメ
TVer広告では、外部データを活用したターゲティングも可能です。
- 利用できる外部データの例
- 位置情報(半径指定・施設…等)
- テレビ視聴ログ
- 名刺データ
- タウンページデータ など
様々なデータを活用できる「Red TVer PMP」は、職種や年収といった属性での絞り込みも有効です。また、テレビ視聴ログと紐づけられる「TVBridge Ads」は、テレビCMとの相乗効果を狙う運用に適しています。
そのほか、名刺データやタウンページデータを活用することで法人向けのターゲティングも可能です。なお、これらの外部データ活用には別途費用が発生するため、事前の確認が欠かせません。
Tver広告のターゲティング例
TVer広告のターゲティングは、前述のような精緻なデータを組み合わせることで、多様な配信が実現します。ここでは、具体的に4つのビジネスモデルを想定し、それぞれに最適なターゲティングの構成例を詳しく紹介します。
子ども向け商品・サービスの認知拡大
子ども向け商材のプロモーションでは、実際に購買決定権を持つ親世代へのアプローチが必要です。ターゲティングする年齢は子育て世代の中心層である20代後半から40代に設定しましょう。「教育・子育て」への興味関心データと、子どもと一緒に視聴する機会の多いアニメ・バラエティ番組を組み合わせることで、購買意欲の高い層への効率的なリーチが可能です。
| 項目 | ターゲティング |
|---|---|
| 性別 | 男女問わない |
| 年齢 | 20代後半~40代 |
| エリア | 全国または商圏に応じて限定 |
| 興味関心 | 教育・子育て |
| 番組ジャンル | アニメ・ドラマ・バラエティ |
BtoB事業者への認知拡大
BtoB広告では、意思決定層にあたるビジネスパーソンへのリーチが重要です。「ビジネス・経済・金融・ファイナンス」の興味関心データに加え、ニュースやドキュメンタリーなど、情報収集目的で視聴されやすい番組ジャンルへ配信を寄せることで、決裁権を持つ30代から60代のビジネス層に的確にアプローチできます。
注意点として、番組ジャンルによっては番組数自体が少なく、過度に絞りすぎると配信ボリュームが不足し、十分な広告配信が出来なくなってしまいます。番組ジャンルによって指定可能、除外のみ可能といった条件があるので、注意してターゲティング条件を設定します。
| 項目 | ターゲティング |
|---|---|
| 性別 | 男女問わない |
| 年齢 | 30代~60代 |
| エリア | 全国または商圏に応じて限定 |
| 興味関心 | ビジネス・経済・金融・ファイナンス |
| 番組ジャンル | ドラマ・アニメ・バラエティを除外 |
また、BtoB事業者向けの場合、テレビ局が独自に企画している、ビジネス番組へのTVer広告配信パッケージも効果的です。詳しくは下記コラムごご覧ください。
関連記事:BtoB企業のためのTVer広告活用術!ビジネスパーソンへの認知を拡大し反響アップへ
地元の買い物や飲食店への誘導
店舗への来客誘導では、エリアターゲティングの活用が特に効果的です。商圏とその周辺地域に絞った配信に、「料理・グルメ」「ショッピング」といった興味関心データを掛け合わせることで、実際に足を運ぶ可能性の高いユーザーへ集中的に広告を届けられます。また、バラエティ・ドラマはTVer内でも視聴数が多く、幅広い層へのリーチにも優れています。
| 項目 | ターゲティング |
|---|---|
| 性別 | 男女問わない |
| 年齢 | 20代~50代 |
| エリア | 商圏とその周辺地域 |
| 興味関心 | ショッピング・ファッション・料理・グルメ |
| 番組ジャンル | バラエティ・ドラマ |
スポーツクラブや美容サロンの集客
スポーツクラブや美容サロンの集客では、サービスへの関心と視聴コンテンツの親和性を意識した設定が有効です。「美容・ヘルスケア・スポーツ・フィットネス」の興味関心データは、入会や来店を検討しているユーザーとの接点を生み出しやすく、スポーツ中継やドラマとの組み合わせにより、潜在顧客層への自然な訴求が可能です。
| 項目 | ターゲティング |
|---|---|
| 性別 | 男女問わない |
| 年齢 | 20代~50代 |
| エリア | 全国または商圏に応じて限定 |
| 興味関心 | 美容・ヘルスケア・スポーツ・フィットネス |
| 番組ジャンル | ドラマ・バラエティ指定/報道・ドキュメンタリー・アニメ除外 |
Tver広告のターゲティング効果を高めるポイント
精度の高いターゲティングが可能なTVer広告ですが、その効果を最大限に引き出すには戦略的な運用が重要です。ここでは、配信成果を左右する重要な判断基準や、運用の質を向上させるための具体的なポイントを紹介します。
広告の目的を明確にしておく
TVer広告は精密なターゲティングが可能だからこそ、配信前に広告の目的を明確に定めておくことが重要です。目的が「ブランドの認知拡大」の場合、幅広い年齢層や番組ジャンルへのリーチを優先した設定が適しています。一方、「購買・来店促進」を狙うには、興味関心データやエリアを絞り込んだ精密な配信が有効です。
目的が曖昧なまま配信を開始すると、効果測定の基準が定まらず、改善に向けたサイクルも回しにくくなります。
ターゲットは絞りすぎない
ターゲットを細かく絞り込みすぎると、リーチできるユーザー数が大幅に減少し、広告の費用対効果が下がるリスクがあります。
特に配信初期は、ある程度広めにターゲティングすることがおすすめです。一定期間配信を行い、視聴完了率やクリック率などの効果測定データを収集しましょう。収集したデータに基づいて徐々にターゲットを絞り込んでいく方法が、安定した成果につながります。
高品質な広告コンテンツを作る
ターゲティングの設定と同様に、広告クリエイティブの質も成果を左右する重要なポイントです。TVer広告はスキップできない仕様となっていますが、冒頭の数秒で視聴者の興味を引く内容でなければ、印象に残りません。
また、TVer広告は6秒から60秒の範囲で動画の尺を選べるため、ターゲットや目的に合わせた尺の選択も効果的な運用のポイントです。
広告代理店に相談する
TVer広告は独自の審査基準やターゲティング設定を持つため、初めて取り組む場合はハードルが高く感じられやすいといえます。また、自社内だけで対応しようとすると、設定ミスや非効率な運用につながるケースもあります。効率的な広告運用のためには、専門家の活用が欠かせません。経験豊富な広告代理店に相談することで、ターゲット設定から配信戦略の立案、効果測定・改善まで一貫したサポートが受けられます。中でもTVer広告の正規代理店へ依頼することで、コストを抑えたり、迅速な対応が期待できます。
Tver広告の運用方法
TVerの広告には、2つのプランが用意されています。 ターゲティング機能の制限の有無や広告にかかる費用が異なるため、希望する広告形態に適したものを選びましょう。プランの内容は、以下の通りです。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| セルフサーブ | ● 運用は広告主ではなく、TVer正規代理店が行う ● ターゲティング機能に制限があるものの、比較的安価で広告を配信できる |
| フルマネージド | ● 運用は代理店を通してTVer社へ発注する ● 広告配信にかかる料金はセルフサーブより高いものの、詳細なターゲティング設定が可能 |
まとめ
TVer広告は、正確なユーザーデータと多彩な外部連携により、精度の高いターゲティングを行えることが最大の魅力です。商材や目的に合わせて適切なセグメントを設定すれば、無駄のないリーチとブランド浸透を同時に追求できます。
最初は広めのターゲットから開始して、精度を高めていく運用がポイントです。信頼できる代理店と協力しつつ、戦略的な配信でビジネスの成長を加速させましょう。エムズコミュニケーションでは、TVer広告の制作から配信までをサポートしています。豊富な実績と長年のノウハウにより、お客様に合ったTVer広告のプランニングが可能です。



