広告コラム

ラジオの聴取人口は、インターネット環境下でラジオが聴けるアプリケーションの普及や、コロナ禍における生活様式の変化などに伴って増加しています。聴取人口が多ければ広告効果も見込めるため、ラジオ広告の出稿を検討している事業者様も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、ラジオ広告の特徴や出稿方法、費用について解説します。

ラジオ広告とはラジオで流れて周知拡大や購買が見込める広告

ラジオ広告は、お出かけや買い物につながる車や電車の移動中に聴けるため、購買や来訪に影響を与える傾向があります。ラジオで聴く広告は、番組を妨げる不快感を感じにくく、興味関心が持たれやすい傾向があるため広告の効果が期待できます。

また、特定の番組の聴取を習慣化しているリスナーも多いため、同じ番組に広告を出稿し続けることで刷り込み効果が期待できます。

ラジオ広告の特徴

この章ではラジオ広告の特徴を解説します。ラジオ広告の出稿を検討するにあたって、他の広告媒体と比較検討する際にお役立てください。

他の媒体に比べて制作時間が短い

ラジオ広告の出稿準備は、他の広告媒体と比べて制作時間が短い傾向にあります。なぜなら、テレビCMやインターネット広告のように映像やバナーを作る必要がなく、原稿の制作や録音で制作できるためです。

テレビCMは制作に2〜3か月程度かかりますが、ラジオ広告は2週間程度で制作できます。制作依頼する担当者も、業者との連絡や制作過程の確認などに時間を取られるため、制作時間が短ければ本業に集中できます。

ターゲットを絞りやすい

ラジオ広告は、ターゲットを細かく絞りやすい特徴があります。例えば、トラックドライバーやタクシー運転手、休日に車で出掛けている人です。他にも時間帯を絞れば、料理中の主婦や、深夜に勉強している学生、通勤中のサラリーマン向けにラジオ広告を届けることができます。
また、ラジオ局ごとに放送エリアが異なるため特定の地域に絞ることも可能です。

ラジオ広告の種類

ラジオ広告を初めて検討する方は、どのような放送方法があるのか、分からない方もいるでしょう。そこでこの章では、ラジオ広告の種類を解説します。自社商品やターゲットごとに比較検討の参考にしてください。

タイムCM｜スポンサー型

タイムCMとは、企業が特定の番組のスポンサーとして広告を流す方法です。番組のパーソナリティが放送の合間に「この放送は〇〇の提供でお送りしています」とリスナーに伝えます。

番組の内容と親和性があったり、狙いたいターゲットが聴取したりする番組を選べば、より効果的に周知できる可能性があります。1つの番組に1業種1社の規定があるため、競合他社とバッティングしないことがメリットです。

スポットCM｜回数・時間・期間設定型

スポットCMとは、時間帯や期間、回数を決めて広告を流す方法です。あらかじめ録音した広告が番組と番組の間や、番組内の合間で流れます。ターゲットがよく聴く番組や曜日を指定して流したり、放送局に任せて流したりできます。

予算に合わせて設定できることがメリットである一方、あまり回数が少ないと効果やデータが図りにくい可能性があるため、慎重に検討が必要です。

ラジオ広告のメリット・得られる効果

広告はより多くの人に企業や商品、サービスを認知してもらうことが目的です。しかし、ラジオ広告で認知や購買力が高まるのか、疑問に思う方もいるでしょう。メリットや効果を知れば、より広告の効果をあげられる可能性もあるため、参考にしてください。

イメージ移行効果｜記憶に残り思い出しやすい

イメージ移行効果とは、広告を見聞きしたときに以前触れた広告を思い出す現象です。ラジオは、リスナーが聴いて頭で想像するため、企業や商品名が記憶に残りやすく、イメージ移行効果が発揮されやすい特徴があります。

例えば、チラシを見て「ラジオで聴いた商品だ」と思い出してもらえるケースがあげられます。思い出してもらえる回数が多ければ、企業や商品に興味を持って、調べたり購入したりするきっかけになるでしょう。

リーセンシー効果｜購買につながりやすい

リーセンシー効果とは、見聞きした広告が直後の購買に影響する現象です。例えば、買い物に向かう車内で飲み物の広告を聞いて興味を持ち、スーパーで購入するケースです。
ラジオ広告は、車や電車などの移動中に聴けるため、買い物に向かう購買意欲のあるリスナーに対して広告が流せるメリットもあり、購買してもらいやすい特徴があります。

押し上げ効果｜他の媒体との相乗効果が期待できる

押し上げ効果とは、同時期に複数の媒体で広告を出して相乗効果を生み出すことです。ラジオは他の媒体と親和性があるため、相乗効果が期待できます。

ラジオ広告と併せてテレビやチラシ、インターネット広告を見れば、よりリスナーの意識に広告が刷り込まれる傾向にあり、周知が高められる可能性があります。特に、テレビCMはラジオ広告との親和性が高い ため、テレビCMを出稿している、もしくは検討している方はラジオ広告と合わせると効果が期待できるでしょう。

ラジオ広告のデメリット

ラジオ広告を検討するにあたって、デメリットを知っておくと制作段階で対策ができる可能性もあります。より効果的なラジオ制作にお役立てください。

聞き流される可能性がある

ラジオは、何かをしながら聴くことが多い傾向にある媒体です。例えば勉強・ゲーム・料理・運転などをしながらラジオが聴かれている傾向にあります。そのため、他のことに集中している場合は広告を流しても聞き逃されてしまう可能性があります。
スポットCMであれば、知名度のあるタレントを起用したり、リズム感のある広告にしたりして、聴いてもらえる工夫をしてみてください。

細かい情報が伝わりにくい可能性がある

ラジオは目で見える情報がないため、細かい情報が伝わりにくい可能性があります。例えば、飲み物や食べ物は、おいしそうな見た目であったとしても想像でしかリスナーに伝わりません。
そのため、細かい仕様の製品や複雑なサービスは、伝え方を工夫する必要があります。もしくは信頼性の高いタレントを起用し、よい商品をおすすめしていることを認識してもらうことが効果的でしょう。

ラジオ広告の出稿までの流れ

まずは、ラジオ広告を取り扱う広告代理店に問い合わせて、ラジオ広告を出稿したい、相談したい旨を伝えてください。

つぎに、広告代理店との打ち合わせを行います。広告を出す目的やゴール、ターゲットを擦り合わせを行います。
広告を出す目的やゴールは、問い合わせる前の時点で決めておくと、目的が果たせるかなど、広告代理店との擦り合わせがスムーズになります。

つぎに、広告の種類・流す番組・キャスティング・放送時間などを決め、広告代理店が料金を算出致します。

さいごに、CMを収録をしてラジオ局に納品すれば、決めたタイミングで広告が流れます。

ラジオ広告の料金は制作費と放送料が必要

ラジオで広告を出すには、制作費と放送料が必要です。ラジオ広告の制作費は、ラジオ局か広告代理店に制作を依頼するかで費用が異なります。制作費用を抑えるには、ラジオ局へ依頼する方法がおすすめです。ただし、放送できる局や起用できるタレントなど、選択肢が狭まってしまうため広告代理店に依頼することが無難でしょう。

制作費用は、安くて25万円程度が目安です。放送料は、20秒の広告で1回のみ放送の場合、1万円程度〜数十万円程度が目安です。放送する地域や番組、時間帯ごとに放送料が異なります。

インターネットとラジオの親和性

インターネット環境においてラジオが聞けるアプリケーションが普及し、在宅勤務や通勤、家事をしながらラジオを聞く機会が増えました。手軽に聴けて行動の拘束性がないため、長時間聴かれる傾向もあり、1人あたり1日約130分ラジオを聴いているケースもあります。

ラジオ番組にはファンがついている傾向があるため、ターゲティングをして広告を流せば効果的に周知ができる可能性があるでしょう。インターネットラジオが普及し、聴取データや購買データをもとに、ラジオ広告の効果検証も可視化されているため、より効果を高められる可能性もあります。

まとめ

ラジオ広告は、人の記憶に残りやすく、購買行動につなげやすい広告媒体です。ターゲットに合わせた時間帯や地域を選ぶことが、広告の効果を上げるためには重要です。エムズコーポレーションでは、全国のラジオ局を扱えて、制作から放送までサポートできます。ぜひお気軽にお問い合わせください。