広告コラム

いい人材を採用するため、採用担当者は採用サイトの制作に力を入れていますよね。採用活動をスムーズに進めるためにまず行いたいのは、「採用ペルソナ」の設定です。

そのペルソナに沿って採用サイトを組み立てることで、自社が求める人材に採用メッセージが届き、効率的な採用が期待できます。ここでは、採用ペルソナを設定していない企業の採用担当者に向けて、基礎知識や具体的な設定方法についてお伝えします。

採用ペルソナとは

「ペルソナ」とは、主にマーケティングで使われている用語で、自社の商品やサービスのターゲットとなる架空のユーザー像のことです。「30代の女性」という漠然としたユーザー像ではなく、一歩踏み込んで家族やライフスタイル、趣味、価値観などを含めて具体的に設計します。採用活動におけるペルソナとは、「採用したい具体的な人物像」ということができます。

採用ペルソナの作り方

採用ペルソナを作る上で、考えるべきポイントを解説します。以下の項目に沿って考えていくと、具体的なペルソナに近づけます。

採用目的を明確化する

いきなり人物像を考えるのではなく、まず何のための採用かを明確にしましょう。各部署の欠員を補充するための採用か、新事業のための経験者採用か、定義付けをしましょう。採用目的は、採用担当だけでなく、経営者や人員を求めている現場への状況のヒアリングを行い、考えていきます。どのような人材が何人必要か、現場の感覚に沿った採用計画を立てることが、採用活動の成功に関わります。

年齢や性別を想定する

どのような人材を採用するか、ペルソナの年齢や性別を想定します。一番の基本的な情報です。職種などに応じて複数のペルソナを設定する場合もあります。

年収を想定する

職務内容に応じた年収や報酬を設定します。

資格や経験を想定する

職務内容に応じて、経験や資格が必要な場合は、具体的に想定します。法務部門の人材を探している場合はそれに応じた資格、経理業務の場合は経験や資格などを具体的に設定しましょう。

価値観や人柄を想定する

年収や資格・経験などは求人票でも記載する範囲の内容です。ペルソナとして重要なのが、価値観や人柄の設定です。学歴や資格などの条件が揃っていても、自社の社風と合わなければ、ミスマッチが生じて早期離職につながってしまいます。

たとえば、創業間もないベンチャー企業であれば、安定志向の人材より挑戦的で自ら行動していくタイプの人材のほうがマッチしています。仕事に対してどんな心持ちの人がマッチしそうか、経営者や現場と話し合いながら決めていきましょう。

採用ペルソナを活用する方法

採用ペルソナを活用できるシーンは多くあります。ここでは、求める人材を採用するために、効果的な採用ペルソナの活用方法を解説します。採用ペルソナを作ったら取り入れてみましょう。

社内でペルソナを共有する

ペルソナを作成したら、採用担当だけでなく、社内にペルソナを共有しましょう。他の従業員の目から見て違和感がないかチェックができますし、入ってくる人材に対する共通認識も持つことができます。「現場が求めていた人が採用できなかった」というミスマッチを防ぐために、共有してフィードバックを受けてください。作るペルソナは1つに限りません。採用目的や人数に応じて複数設定しておくと、多様な人材獲得につながります。

求人票や採用サイトにペルソナを反映する

ペルソナに近い人物の応募が得られるよう、求人票や採用サイトにペルソナの内容を反映させましょう。ベンチャー企業であれば、裁量があり風通しの良い社風であることが伝わるデザイン・メッセージにすると人材のミスマッチが減ります。

定期的にペルソナを見直す

採用活動の進行に沿って、ペルソナの変更が必要になる場合もあります。柔軟にペルソナを見直し、より具体的なペルソナにしていきましょう。人材が思うように集まらない場合は、理想が高すぎる可能性があります。採用できなければ目的を達成できないので、適宜現実的なペルソナへと変えていく判断も大切です。

ペルソナを意識した採用動画の作り方

採用動画を作るときは、ペルソナを意識することが重要です。求めている人材のニーズを満たす動画を作ると、採用活動を効率よく進められるでしょう。ここからは、ペルソナを用いて採用動画を作る手順を解説します。

動画を作る理由を明確化する

採用動画は人材の獲得のために有効な手段である一方で、目的のない動画は逆効果です。誰の目にも留まらないどころか、企業のイメージを損なうリスクが発生します。効果のある採用動画を作るためには、動画の目的を事前に明確化し、共有することが大切です。なぜ採用動画を作るのか、達成したいことや目標は何かを定め、採用動画を作る理由を明確にしましょう。

作成したペルソナに合わせて調査する

ペルソナを作成したら、その人物が採用動画に何を求めているのかを調査します。求人を扱うサイトや他社の採用動画などを参考に、掲載されている情報や内容を調べます。

ペルソナに近い人物が応募している会社について、どのような採用活動を行っているのかを調べるとよいでしょう。会社のイメージや職場の雰囲気、事業や職種の内容など、求職者が求めるものはさまざまです。ペルソナが欲しているものを正確に盛り込むために、しっかりと調査しましょう。

企画案に落とし込む

ペルソナを設定した後は、企画案に落とし込みを行います。

このステップでは、採用動画を作る目的や、その動画を使ってどのような層にアプローチをするのかという対象を整理します。採用の目的や対象に合わせて、最適な企画を立ち上げましょう。採用動画には、従業員のインタビュー動画や事業内容を説明する動画などさまざまな種類があります。ペルソナや目的から、最適な動画を話し合いましょう。

動画を撮影・編集する

企画案が作成できたら、企画をもとに動画を撮影します。従業員にインタビューをする動画を撮影するときは、従業員に許可をとり、日時は事前に決めておきましょう。

動画の撮影が完了したら見やすい動画にするために編集を行います。例えば字幕やBGMを入れたり、尺が長い部分はカットをしたりしましょう。編集を外注する場合は、前述した企画案を共有し、どのような動画にしたいのかをしっかりと伝えておくことが大切です。

採用動画を作ることのメリット

採用動画を作ることにはさまざまなメリットがあります。主なメリットは以下の通りです。

1.伝えたい情報が分かりやすくなる
採用動画を作ることで事業と組織の情報をわかりやすく伝えられます。事業と組織の情報がわかれば、興味や一緒に働きたいと思うきっかけになるでしょう。

2.読者の記憶に残りやすい
動画は記憶や印象に残りやすいというメリットがあります。なぜなら、採用動画はさまざまな演出ができるためです。求職者を増やすうえで、印象は非常に重要です。工夫を凝らして、求職者にアピールできる採用動画を作成しましょう。

3.マッチング精度が向上する
マッチング精度が向上する点もメリットです。業務内容や採用形態、職場の雰囲気が合わないことは、離職の原因となります。求職者は、採用動画を見ることで、業務や職場のイメージを前もってつかめます。早期離職を予防する目的でも採用動画は有効です。

面白い・質の高い動画を作るポイント

採用動画の印象を残し、自社に興味を持ってもらうためには、面白くて質の高い動画を作ることが大切です。ここからは、面白く質の高い動画を作るポイントをご紹介します。

コンセプトを守る

採用動画を制作する際は、コンセプトがブレないように注意しましょう。コンセプトがブレると「動画で何を伝えたいのか」「どのような会社なのか」があやふやになります。採用動画を制作する際は、コンセプトを明確にします。そのコンセプトを制作陣全員が把握して、動画作りの時に一貫させましょう。

見た目にこだわる

動画の見た目にこだわることもポイントです。動画の出来上がりは、内容や編集によって大きく変わります。設定したペルソナや参考動画をもとにして、編集にこだわりましょう。ペルソナが興味を惹くような動画を作ります。

視聴者が情報を得やすい作りにする

視聴者が情報を得やすい内容にすることも欠かせません。採用動画に視聴者が必要な情報が盛り込まれていなければ、動画の効果は半減します。視聴者が求める内容を正確に把握し、情報をわかりやすく伝える構図にしてください。動画の構造を決めるときに、視聴者が必要な情報やわかりやすく伝えるためのテクニックを、調査しましょう。

外部委託も検討する

採用動画の制作には、多くの時間と労力がかかります。また、動画制作の実績がない場合、思うように編集ができず、クオリティが低くなる懸念点があります。

このような場合、外部委託の検討も一つの手です。どのような動画を作りたいのか、ターゲットは誰かなどを伝えることで、最適な動画制作をサポートしてもらえます。動画制作にかかる従業員の負担も軽減されるでしょう。外部委託をすると、多くのメリットが得られます。ただし、制作コストが増えるため、予算の検討や事前の見積もりが必要です。

採用動画の役割やメリットについて詳しく知りたい方は、下記コラムをご覧ください。
▶採用動画とは？導入メリット・見込める効果・制作のポイント

採用動画の活用事例

近年は、採用動画を制作する企業が増えています。採用動画によって高い効果を得たという企業も珍しくありません。ここからは、採用動画の活用事例を3つご紹介します。

中電エナジーサービス株式会社（弊社事例）

中電エナジーサービス株式会社様は、「中電ファミリーフェア」用の動画を制作しました。人が大切な会社であること、そして社員のご家族にも見てほしいという思いから、社員にフォーカスを当てた動画と、採用をメインとした動画の2種類をご依頼いただきました。

採用動画は「このまちの未来に寄り添う」と題してやや硬めに制作し、社内の様子や事業部の構成がわかるような構造にしています。一方で、「ミライとともに安心を」と題した動画は、社員の普段の様子を撮影して、社員を支える人達がいることを伝える構成にしています。
▶中電エナジーサービス株式会社様の制作実績はこちら

とりまつ畳株式会社(弊社事例)

畳やふすま、しょうしを製造している「とりまつ畳」様では、会社の雰囲気やフィロソフィーが感じられる採用動画の制作をご依頼いただきました。

従業員のインタビュー動画を制作することとなり、各支店に行き撮影を実施して。働く人たちの気持ちや姿勢を直接伺いました。また、実際にお客様への納品にも同行して撮影しています。仕事内容や仕事のやりがいが伝わりやすい動画に仕上がりました。
▶とりまつ畳株式会社様の制作実績はこちら

トヨタ自動車株式会社

トヨタ自動車株式会社様では、若手社員が入社前とのギャップを本音で語り合う座談会形式の動画を制作されています。会社に入って良かったことや会社の良いところを話し合うだけではなく、今後変えていきたいところなどもリアルに会話しています。これにより、どのような会社なのかがわかるだけではなく、若手の意見を歓迎している会社であることが伝わります。
▶トヨタ自動社株式会社様の映像コンテンツはこちら

採用ペルソナを活用して、採用活動を効率的に

採用活動を行う上で、ペルソナの設定は重要な役割を果たします。あらかじめ求める人材を具体化しておくことで、採用活動がスムーズに進み、ミスマッチや早期離職を防ぐことができます。採用担当者も自信を持って選考できるようになりますから、まだペルソナを設定したことがない場合は、一度ペルソナ設計の上で採用サイトを構築し、採用活動を勧めてみてください。