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採用マーケティングとは?|企業はなぜ従来の採用活動だけではいけないのか

優れた人材の確保は、企業にとって優先度の高い課題のひとつです。優秀な人材の確保を目的としてマーケティングの考え方を取り入れた採用活動を、「採用マーケティング」といいます。 この記事では、なぜ従来の採用活動だけでなく採用マーケティングが必要なのか、またその具体的な手法についてご紹介いたします。

採用マーケティングとは?

さまざま業界で人材不足に悩まされる中、従来の採用手段だけでは優秀な人材の確保が困難になっています。採用マーケティングとは、マーケティングの手法を取り入れながら採用を進めていく新しい人材採用の手段です。以下で採用マーケティングを行うメリットや手法をご紹介しますので、自社で実践可能な採用マーケティングについてご検討ください。

採用マーケティングの意味

採用マーケティングは、採用とマーケティングを融合させた考え方です。1人でも多くの企業ファンを作り、「この企業が好きだからここで働きたい」と思ってもらうことが目的です。

多くの人にとって良い企業イメージが作られていれば、優秀な人材が集まりやすく採用活動の負担も軽減できます。それだけではなく、入社後も自社への愛着や誇りがあるため、人材の定着率が上がることが予想されます。採用マーケティングは、さまざまなメリットのある採用手段なのです。

これまでの採用活動との違い

採用マーケティングを取り入れた採用活動と、従来の採用活動との違いをご説明します。従来の採用活動は集まった人材のみから選出しますが、採用マーケティングは採用の目的に合った人材に企業から積極的にアプローチします。アプローチは全ての層、特に転職を考えていない層に対しても行われます。また採用マーケティングでは、先述したとおり従業員のエンゲージメントまで含めて戦略的に考えます。

採用マーケティングが重要視される背景

採用マーケティングが重要視されている理由には、人材不足によって人員確保競争が企業間で激しくなっている点が挙げられます。

現在、労働人口が不足しており、どの業界でも優秀な人材を取り合っている状況です。2030年には600万人以上の人手が不足するといわれており、今後もその傾向は続くでしょう。また、売り手市場で求職者の価値観も変動し働き方が多様化しているため、これまでの採用方法では取りこぼす人材もあると思われます。各企業がさまざまな採用手法を取り入れているなか、複数のメリットがある採用マーケティングがますます重視されると予想されます。

採用ブランディングとの違い

採用ブランディングとは、自社や商材の魅力を求職者に伝えるための活動全般のことをいいます。採用マーケティングは、採用ブランディングを含む仕組み全体を指します。いわば採用ブランディングは、採用マーケティングの初期に存在する段階といえるでしょう。一方で、この2つを混用している例も多く、まだ明確な使い分けは定着していないのが現状です。

採用マーケティングに取り組むべき理由

ここまで、なぜ採用マーケティングが重要視されているかの背景を説明しました。では、採用マーケティング自体にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、採用マーケティングのメリットを詳細に解説いたします。

採用ミスマッチを防ぐことで定着率が上がる

適切なペルソナ設定ができることも、採用マーケティングのメリットのひとつです。「どのような人材を確保したいか」を企業側から積極的に設定し、採用市場の日々変化する状況に応じた戦略を立てることができるのです。あらかじめペルソナ設定をしていれば、ターゲットに合ったメディアや戦略を選択することが可能です。

ターゲットが就職・転職を視野に入れているかどうかに関係なく、常にターゲットに向けた人材募集を行える点が採用マーケティングの強みといえます。

中長期で見た際にコストが抑えられる

採用マーケティングは、コストパフォーマンス面でも大きなメリットがあります。企業への信頼を入社直後に形成できていれば、早期離職や欠員を防ぐことができます。結果的に、求人費や広告費のコストを抑えることができるでしょう。採用の段階で効果的・効率的なマーケティングができていれば、求人媒体や広告のコストを中長期的に抑えることが可能です。

採用マーケティングの具体的な手法

採用マーケティングには、さまざまなメリットがあることがわかりました。一方で、採用マーケティングは比較的新しい試みであり、各企業が具体的な方法を試行錯誤している状況です。ここでは、いくつかの手法をご紹介いたします。

採用オウンドメディア

採用マーケティングとして最もポピュラーな手法は、採用オウンドメディアです。企業ホームページとは別に、採用専用のサイトを作成している企業も増えています。会社のファンであったり、製品やサービスなどに興味があったりといった応募者であれば、何気なく企業のWebサイトを見ることがあります。そこで、企業のイメージやカラーをアピールしてファンを獲得し応募につなげていく手法です。

▼採用サイトの運用についてはこちら
採用サイト運用におけるポイントとは?制作前から押さえたいポイントを解説

動画

動画を使用する採用マーケティングも、多くの企業で取り入れられています。社内の様子を紹介する動画、社員インタビューやブランディングを目的とした動画など、内容は多岐に渡ります。

動画は求職者の記憶や印象に残りやすいため、企業のイメージやカラーなどの抽象的な内容も伝えることができます。SNSによる2次的な拡散も狙えるので、話題を呼べば幅広い層にアプローチできる点も魅力です。

▼採用動画についてはこちら
採用動画とは?導入メリット・見込める効果・制作のポイント

SNS運用

現代で欠かせないマーケティングとして、SNSの運用があります。多くの企業が、LINE・X(旧Twitter)・Instagram・Facebook・TikTokなどを用いて情報発信をしています。

説明会の案内・社員インタビュー・商品紹介・イベントなど、さまざまな情報発信ができます。手軽に触れられるメディアであるため、主に新卒者への認知拡大や応募につなげるための目的で運用されるケースが多いようです。工夫次第ではいわゆる「バズ」らせることもでき、多くの潜在応募者の目に留まる可能性があります。

採用マーケティングを成功させるには

採用マーケティングの手法をいくつかご紹介しましたが、成功させるには念入りな準備が必要になります。以下で、どのようなステップを踏んでスタートすれば成功に導けるかをご紹介します。ぜひ内容を検討して、採用活動に取り入れてください。

小規模スタートで進める

どのような事業計画においても、まずはスモールステップで始めるのが実施へのハードルを下げるコツです。採用マーケティングに関しても、予算と人数を絞ったところからのスタートが望ましいです。

まずは小規模スタートで進めていき、成功事例や反省点を分析して徐々に予算を増やしていく方針で進めるのがスムーズでしょう。 また、PDCAを回し続けることも重要です。一定期間ごとに報告会を設けて手法のブラッシュアップをおこない、常に現状を把握しながら進めていきましょう。

採用担当者がマーケティング思考を身に着ける

採用マーケティングを行うためには、採用担当者がマーケティング思考を身に着けていることが必要です。マーケティングに関連するデータやコンテンツを扱うことになりますので、具体的にはデータ思考とコンテンツの作成力を持っていることが望ましいです。

どのようなデータを計測し、計測した数値の改善をどのように行うかなどを採用担当者同士や採用担当の部署であらかじめ話し合っておきましょう。特に注目するべきデータの例を挙げると、オウンドメディアのPV数やクリック率、採用フェーズの書類選考率・面接通過率などがあります。

採用ステップをしっかり押さえて始める

採用ステップを、しっかり押さえて始めることも重要です。具体的には、以下の流れでステップを踏んでいくと効率的です。

1.採用への課題や強み・弱みを含めた自社の分析をする
2.採用ターゲットを定める
3.競合他社の採用マーケティングに関する調査をする
4.アプローチ方法を選定する
5.採用担当者・採用担当部署・採用業者との話し合い
6.採用活動スタート後もPDCAサイクルを回す

採用マーケティングは長期的な活動になりますので、担当部署以外にも他部署の助けが必要です。社内全体に採用マーケティングの目的を周知させ、他部署の協力を仰ぎましょう。

まとめ

採用マーケティングは、従来の採用方法より優秀な人材を効率的に獲得しうる手法です。採用活動だけではなく、入社後の企業へのエンゲージメント向上にもつながります。

ターゲットの心をつかみ自社ファンを増やすことが必要ですので、採用担当部署のマーケティングへの意識と知識が欠かせません。また、採用マーケティングの重要性を社内全体に周知し、広告活動の一種として盛り上げていくことが望ましいです。ぜひこの記事を参考にしていただき、計画的な採用マーケティング活動を行いましょう。

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