広告代理店の役割は?依頼するメリット・デメリット、インハウス運用との比較

広告の出稿・運用=広告代理店への依頼と思っている方もいるかもしれませんが、広告にはインハウス運用という方法もあります。
今回は、広告代理店を使う場合のメリットやデメリットを解説します。比較を通じて、自社にとって最も効果のあるマーケティング方法を考えるきっかけになればと思います。
目次
広告代理店の役割
まずは、広告代理店の役割を整理しておきましょう。
広告代理店の役割を簡単に説明します。広告を出して商品やサービスを宣伝したいという「広告主」と、広告媒体をつなぐ仲介役が広告代理店の役割です。
広告媒体の多様化が進んでいて、それに伴って広告代理店の役割も広がっています。テレビや新聞といったマスメディアのプロモーション、駅や交通機関内への交通広告、屋外広告、デジタルサイネージへの広告、Web広告やSNS活用など。「どの媒体を選ぶのが効果的か」という点のコンサルティングや、効率的に広告運用を行う実務面も広告代理店の担う業務になっています。
時代の流れとともに広告代理店の役割は広がっています。広告代理店によって得意分野も違ってくるので、依頼する際には慎重な見極めが必要です。
インハウス運用とは?
インハウス運用とは、マーケティングを行う際に広告代理店に外注するのではなく、社内に担当者をおいて自社運用を行うことです。自社運用を行うことで、広告代理店に支払うマージンを削減できます。また、代理店によって成果が大きく違ってくるので、自社の思う通りに運用したいという場合はインハウス化を行うことが多いです。
メリット・デメリットは後述しますが、インハウス運用も広告代理店の活用も一長一短あります。どちらかに依存するのではなく、Web広告はインハウス運用、交通広告やメディア媒体は広告代理店と使い分けることもオススメです。
広告代理店に依頼するメリット
世界的にはインハウス化が進んでいると言われますが、広告代理店という専門家に依頼することには大きなメリットがあります。
自社にあった広告の提案を受けられる
商材や地域によって、広告の費用対効果は変わってきます。自社だけでは最適な広告媒体を見つけるのは難しいです。その点、広告代理店にはさまざまな知見が集まっているので、広告の目的に応じて最適な提案を受けられます。
社内で運用に関する手間がかからない
広告運用には、たくさんの時間がかかります。出稿して終わりではなく、効果を計測したりブラッシュアップに向けての検討も必要です。代理店に依頼すると、社内では労力を割く必要なく、広告の効果が得られます。
代理店の使い分けもできる
広告代理店によって強みが違うので、マスメディア向け、ローカル広告向け、インターネット広告向け…と分野に応じて代理店の使い分けもできます。複数の代理店の強みを組み合わせることで、効果の最大化が得られます。多くの担当者に触れることで、さまざまな角度からのマーケティングもできます。メディア横断の大規模なキャンペーンであれば、複数メディアへの展開に強い代理店を探す当対応もオススメです。
最新の知見が集まる
広告媒体は変動が多いです。例えば、屋外広告といえば「看板」が当たり前でしたが、今はより目立ち訴求力も高いデジタルサイネージ広告への注目が集まっています。インターネット広告も、アップデートが頻繁なので、最新情報を入手していることは効果的な運用に欠かせません。広告代理店は最前線で運用を行っているので、最新情報や競合の動きに敏感で、共有してもらいやすいです。
広告代理店に依頼するデメリット
広告代理店の活用はメリットが大きいですが、もちろんデメリットもあります。それを理解した上で、導入するかどうかを検討しましょう。
手数料がかかる
広告にもよりますが、広告出稿費に応じた手数料の支払いが必要です。広告予算が大きいほど支払いが増えるので、インハウス化して社内に担当者を設置したほうが経済的になることもあります。
リアルタイムな反応が見づらい
例えばインターネット広告の場合、ユーザーのリアルタイムな反応を得られることが大きなメリットでもあります。しかし、代理店に依頼していると広告アカウントは代理店の管理下にあることが多く、細かく確認が難しいです。ユーザー動向の把握はマーケティング戦略に必要ですが、そのスキルが全社的に弱くなりかねません。
社内にノウハウが溜まらない
作業を外注してしまうので、社内に広告に対するノウハウが蓄積されません。
代理店とのコミュニケーションコストがかかる
定期的に代理店とやり取りが必要ですが、社内の部署とのやり取りに比べ、時間調整や前提共有の負担が大きいです。特に代理店は一人で複数の担当を持っているので、担当者の力量に左右される部分も大きく、スムーズな対応ができないこともあります。
逆に言えば、信頼できる担当者のいる広告代理店であれば、想像以上の効果が得られる可能性もあります。
成果を出すには、信頼できる広告代理店の活用がオススメ
これから広告を始める、社内に広告についてのノウハウがない、広告運用にかけられる人手がない…という場合は、間違いなく広告代理店の活用がおすすめです。記事中でも触れましたが、広告代理店には専門業ならではのメリットがたくさんあります。代理店によって強みが違うので、複数の代理店に相談し、信頼できる業者を選びましょう。