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ラジオの聴取率とは?算出方法、ラジオ聴取の最新実態を解説

ラジオ広告の検討にあたり、効果測定の基準となる聴取率の理解は避けて通れません。この記事では、聴取率の定義から算出方法、最新の聴取実態、新たな聴取形態としてのradikoについて詳しく解説します

 

 

ラジオの聴取率とは

ラジオの聴取率とは、特定の時間帯にラジオを聴いている人の割合を数値化した指標のことです。この数値は、放送エリア内に居住する全人口に対して、実際に放送に接触した人数を割り当てることで算出されます。

よく耳にするテレビの視聴率が世帯を基準にするのに対し、ラジオは一人で楽しむパーソナルな媒体であるため、個人単位での計測が基本です。これにより、個人のライフスタイルに合わせた細かな広告効果の測定が可能になります。どの局・どの番組に投資すべきかを判断するうえで、聴取率の把握は欠かせません。

ラジオ聴取率の算出方法

テレビ視聴率とラジオ聴取率には、世帯単位での計測と個人単位での計測という違いがあります。テレビは世帯単位で測定するため、家族の中の1人でも視聴していれば、その世帯全体が「視聴あり」として扱われます。一方で、ラジオは個人単位で計測するため、同じ世帯でも実際に聴いていた人数のみが対象です。

例えば、4人家族が3世帯ある地域において1世帯の1人だけが視聴・聴取している場合、視聴率と聴取率はそれぞれ以下のようになります。

世帯視聴率と個人視聴率の算出方法の違い(4人家族3世帯で1人だけが視聴)
算出方法 計算式 視聴率・聴取率
世帯 1÷3世帯 約33.3%
個人 1÷(3世帯×4人) 約8.3%

 

ただ、ライフスタイルの多様化が進み、「家族みんなでテレビを見る」という視聴スタイルは変化しています。実態との乖離が出てしまうため、テレビも個人視聴率を算出するようになりました。実際にテレビCMを出稿する際には個人視聴率を基準に出稿量を決める放送局が多くなっています。ラジオ、テレビどちらも「誰がどれだけ視聴/聴取しているか」に気を付けて放送局や番組を選定しましょう。

 

 

ラジオ聴取率の調べ方

ラジオ聴取率の調査は、ビデオリサーチ社などの専門機関が実施する定期調査や、各民間放送局による独自調査によって把握されます。これらの調査は、インターネットを通じたアンケート形式で回答を集計する手法が主流です。

なお、調査対象はリアルタイムでの聴取に限られます。録音した音声を後から再生したケースや、ポッドキャストとして配信されたコンテンツの再生数は聴取率の算出には含まれません。広告効果を測る指標として活用する際は、この点を踏まえた上でデータを解釈することが求められます。

ラジオ聴取率の調査期間と地域

ビデオリサーチ社が実施する聴取率調査は、主に首都圏、中京圏、関西圏の3大都市圏を対象範囲としています。調査期間となる1週間のうちに、回答者がいつ、どこで、どの局の番組を聴いたのかを詳細に記録する形式です。余談ですが、この時期は各ラジオ局は少しでも聴取率を伸ばすために、「スペシャルウィーク」として豪華ゲストや番組構成に力を入れる傾向にあります。

実施の頻度は地域ごとに異なり、首都圏では偶数月の年6回中京圏と関西圏では年2回のペースで集計が行われます。この定期的なデータ収集により、季節ごとの聴取傾向の変化や、番組改編に伴う影響を正確に把握できます。

最新のラジオ聴取状況

ラジオの聴取状況は、スマートフォンの普及やradikoの登場によって大きく変化しています。ここでは、聴取率の数値だけでは見えない現代のラジオリスナーの実態や最新動向をデータと共に解説します。

ラジオ聴取者の割合

ラジオの聴取習慣を持つ人の割合は、最新の調査データにおいて非常に高い水準を維持しています。

総務省の「ラジオ放送聴取などの実態に対する調査研究報告書」では、月に1度以上という基準で番組に接触する層は約4割近く存在しており、幅広い世代に深く浸透しています。一時はラジオを聴く習慣が薄まり厳しい時期もありましたが、音声コンテンツの魅力は多くの支持を集めていることが分かります。

中でも東日本大震災では正確な情報を得る貴重なライフラインとして役割が再注目されたり、コロナ禍によるお家時間増加の影響でラジオを聴き始めた人が増えたりと、有事の際に寄り添った信頼性の高い媒体でもあります。
出典:総務省「ラジオ放送聴取等の実態に関する 調査研究報告書」

ラジオの聴取者の傾向

ラジオ聴取者の傾向として、従来型のラジオ放送においては、男性40代〜70代と女性70代が聴取者全体の半数を占めており、中高年層が主要なリスナー層となっています。この年齢構成は、ラジオが長年にわたって生活に根付いてきた世代と重なります。この世代は、ラジオ機器やカーラジオから同じラジオ局を1日流し続けて聴取するリスナーが多い傾向にあります。CMを出稿する際は、ターゲットに合わせた局選定や時間帯が重要です。

一方、radikoなどのインターネットラジオに限れば、学生層の比率が高まる点が特徴的です。スマートフォンで手軽に聴取できる環境が、若年層の新たなラジオ接触を生み出しています。この世代は、好きな番組を好きな時に聴いているので、放送局の垣根の意識が薄い傾向にあります。実際に弊社にて学生へアンケートを取ると、FMをよく聴くリスナーは44.7%、AMをよく聴くリスナーは33.6%、とくに決まっていないリスナーが21.7%とあまり大きな差がありません。(【学生対象】ラジオアンケート調査結果レポートはこちら)

出典:総務省「ラジオ放送聴取等の実態に関する 調査研究報告書」聴取者タイプ別の傾向より

 

注目されている聴取形態radiko

スマートフォンやパソコンで手軽にラジオを楽しめるradikoは、現代の聴取スタイルを象徴する新しいプラットフォームです。ここでは、従来の電波放送にはない独自の機能や、広告媒体としての新たな可能性について詳しく解説します。

radikoとは

radikoとは、インターネット経由でラジオを聴取できる国内最大のラジオプラットフォームです。スマートフォンのアプリはもちろん、パソコンやタブレットからもアクセスでき、専用のラジオ受信機を持たない人でも手軽にラジオコンテンツを楽しめる環境を提供しています。

大きな特徴の一つが、過去の放送をいつでも再生できるタイムフリー機能です。生放送をリアルタイムで聴けなかった場合も、放送後一定期間内であれば好きなタイミングで聴取できます。これらの利便性が若年層を中心に支持を集めており、従来のラジオ受信機では取り込めなかった新たなリスナー層の獲得につながっています。

また、従来であればラジオ局からCMを出稿するものでしたが、WEB広告の音声版としてradikoに直接CMを配信することが可能になっています。放送局を横断し、ターゲット層に訴求できる新たなラジオCMのスタイルが浸透してきています。

 

radikoの聴取状況

radikoは、デジタル技術を活用することで、従来のラジオ機を持たない層へも聴取機会を大きく広げています。インターネットを介することで、地下やビル内といった電波の届きにくい場所でもクリアな音声を楽しめるようになりました。

特にタイムフリー機能の普及は、放送時間に縛られない新しい聴取習慣を定着させ、番組への接触総数を底上げする要因となっています。

聴取のタイミング

radikoの利用シーンは非常に多岐にわたり、生活のあらゆる場面に浸透している実態が伺えます。

自宅での安定した聴取が最も多い一方で、移動中や家事、就寝前といった多様な「ながら時間」に利用されている状況が分かります。特に、両手が塞がっている運転中や料理中においても音声コンテンツが重宝されており、日常生活の隙間時間に深く入り込んでいます。
出典:総務省「radikoの現状について

弊社で行った学生を対象としたアンケート調査でも、ラジオをよく聴く場面は、暇な時39.1%、作業中37.4%という結果がでています。年代問わず、それぞれの生活リズムに柔軟になじみ、ライフスタイルが多様化している現在に適応しています。(【学生対象】ラジオアンケート調査結果レポートはこちら)

聴取機器

radikoを利用する際のデバイスについては、スマートフォンの普及率が極めて高く、圧倒的なシェアを占めています。

radikoを利用する際の聴取機器(出典:総務省「radikoの現状について」)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 24.2 96.0 17.6 4.6 1.3 2.2 0.5 1.8 0.3 1.3 12.9 0.3 パソコンスマ|トフォンタブレット端末AmazonEchoGoogleHomeスマ|トスピ|カ|その他applewatchテレビゲ|ム機コンポ・アンプカ|オ|ディオその他の機器

 

スマートフォンの利用が9割を超える一方で、注目すべきはカーオーディオ経由の利用が上位にランクインしている点です。PCやタブレットといったデジタル端末に続き、車内環境でのradiko利用が定着しつつあることが分かります。今後はカーオーディオとの連携をさらに強化することが、聴取者層をより拡大していくための重要な鍵になると考えられます。

ユーザーエリア

関東圏が全体の約半数を占めており、次いで近畿、中部の順となっています。注目すべき点は、実際の人口分布と比較してもradikoユーザーの構成が非常に近い数値を示していることです。

これは、都市部に限らず全国各地でradikoを通じたラジオ視聴が一般化していることを意味しており、エリアを限定したセグメント配信だけでなく、全国規模のプロモーションにおいても極めて有効な媒体となっていることを裏付けています。
出典:総務省「radikoの現状について

 

まとめ

ラジオの聴取率は、放送エリアの個人を母数とした指標です。ビデオリサーチによる調査データを正しく読み解くことが、効果的なラジオ広告運用の第一歩です。

また、聴取者の半数近くを中高年層が占める一方、radikoの登場により若年層や都市部ユーザーへのリーチも広がっています。ターゲットや目的に応じた出稿戦略を組み立てることが、ラジオ広告の効果を最大化する上で欠かせません。エムズコミュニケーションでは、ラジオ広告の制作から放送までをすべて対応しています。豊富な実績と長年のノウハウでお客様をしっかりとサポートいたします。

この記事の執筆者

エムズコーポレーション編集部
エムズコーポレーション編集部

総合広告代理店エムズコーポレーションが執筆するお役立ちコラムです。広告やWEB制作、採用支援など、創業30年以上の経験から得たノウハウを生かし、分かりやすく情報を発信しています。広告初心者の企業様、集客・事業に悩んでいる企業様へ、戦略のヒントになるような記事をめざしています。

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