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海外からヒントを得る!雑誌広告は今や“体験型”の広告媒体

企業の広告担当者のなかには、「雑誌広告はいかに視覚に訴えるかが重要だ」と考えて作成していた方も多いのではないでしょうか。
確かにそれも大切ですが、他社と差別化するなら新しい要素を取り入れることも重要です。以下では、海外で行われている“体験型”の雑誌広告についてご紹介します。

体験型の雑誌広告とは?

現在、海外の一部の企業では雑誌を読んでいる読者に体験してもらうことで、製品・サービスを知ってもらう体験型広告が取り入れられています。
一口に“体験”といっても聞く・見る・書くなどその形式はさまざまで、企業によって異なっています。
日本でも大塚製薬などが取り入れており、近年注目されている手法だといえます。

こうした体験型広告の魅力は、従来までの雑誌広告よりもインパクトを与えられるということ。他社との差別化がしやすくオリジナリティ溢れる広告にすることができるため、読者に強くイメージ付けることが可能です。

実際に行われている! 海外の広告事例

世界各地の企業で、既に取り入れられている体験型の雑誌広告。では、具体的にどのような広告を制作しているのでしょうか。

叩くと膨らむ広告

フランスの自動車メーカーPeugeot(プジョー)が制作したのは、叩くと膨らむ雑誌広告。自動車の車体正面が写った広告ページを思いっきり叩くと、その広告の裏側のページが徐々に膨らみ始めるという仕組みになっています。
膨らんだ裏側のページは自動車の運転席が写ったページで、膨らみの正体はハンドルの上についている白いビニール。形をエアバッグに模すことで、掲載されている車種のエアバッグの性能を伝えています。

簡易スピーカーに変身する広告

オンラインラジオの放送も行っているCoca Cola(コカ・コーラ)が制作した雑誌広告は、雑誌を丸めると簡易スピーカーに早変わりするというもの。
簡易スピーカーは形だけでなくきちんと実用性を兼ね備えているため、ツールとして使うことが可能です。スピーカーの表面部分には企業のブランドロゴが大きく表記されているため、サービス、製品だけでなく企業名も一目で知らせることができます。

迷路で絵が書ける広告

アメリカの大手食品メーカーHeinz(ハインツ)が制作したのは、絵が描ける雑誌広告。
広告ページは迷路形式で、線をなぞればその下のページに転写されるという仕掛けになっています。
線が転写されるページにはオムライスの絵があり、なぞった線はケチャップの線としてオムライスの絵に転写されます。これにより、ケチャップの装飾が綺麗にできること、料理に絵を書く楽しさを伝えています。

切り取り線を活用した広告

アメリカの動物保護団体ASPCAが犬の里親を募集するために制作したのは、切り取り線に沿って切り取る仕掛けがついた広告。切り取り線を切り取る前は犬の喉元に注射器が突きつけられている様子になっており、注射器の部分には“毎日1万匹もの犬が安楽死させられている”というメッセージが刻まれています。
切り取ってめくると注射器の裏側には首輪の写真があり、犬の首元に首輪がかけられるようになっています。首輪の横には“犬を引き取ろう”というメッセージと、この保護団体のホームページURLが記載されています。視覚的な要素だけでなくメッセージ性も兼ね備えた広告です。

以上が、海外の一部の企業で制作されている体験型の雑誌広告です。同じ“体験型”というカテゴリでも、それぞれアプローチの仕方が違っており、企業の魅力がよく伝わるような広告に仕上げられています。

読者にHAPPYを

このように雑誌広告を体験型にすれば、ただ広告を見てもらうだけでなく、読者に楽しんでもらうことができます。楽しいと思ってもらえれば、企業に興味を持ってもらえる可能性も高まります。
企業の広報担当者は、ぜひ雑誌広告にこうした“体験型”の要素を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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