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ドメイン移管とは|注意点や移管の流れを詳しく解説

ドメインを現在の管理会社から別の管理会社に移管する場合の、注意点や移管の流れについて解説します。ドメイン移管はドメインの管理会社を変更する作業で、サーバー移転とは異なる手続きです。ドメイン移管について正しく理解し、運用に支障の出ないように移管作業を行いましょう。

ドメイン移管とは

ドメイン移管とは、ドメイン管理を現在の会社から別の会社に変更することです。ドメインはサーバーとは別に管理されるため、管理会社をそれぞれ別の会社にすることも、同じ会社で管理することも可能です。ドメインを管理するために必要な費用は、ドメイン管理会社に支払います。ドメイン移管を実施すると、管理費用の支払い先も変わります。

サーバー移転との違い

ドメイン移管と勘違いされやすいのがサーバー移転(または移行)です。サーバーに関わる話のため混同されますが、これらはまったく異なる手続きで、別の契約となります。

サーバー移転(または移行)とは、現在利用中のレンタルサーバーから、別のレンタルサーバーに変更することです。同じ会社でのサーバープランの変更や、異なる会社のサーバープランへの契約変更などがあります。サーバー移転に伴い、ウェブサイトのファイル一式の移設や、メールアカウントの設定、ドメイン接続などの作業が発生します。

ドメイン移管にかかる費用

ドメイン移管に必要な費用は、次の条件によって異なります。
・ドメインの種類
・ドメインサービスを提供する会社やプラン
・移管作業を行う制作会社等

たとえば、比較的安価な.com(gTLDドメイン)の場合、エックスサーバーやムームードメインでは1,700円前後の移管費用が必要です。会社によっては3,000円程度の費用が必要なケースもあります。(2025年6月時点)
ドメイン移管作業を制作会社などに一任している場合は、作業費用が別途必要な場合があるため、依頼先への確認が必要です。

ドメインを移行するメリット

ドメインを移管(移行)するメリットについて解説します。従来利用しているドメインサービスよりコストが抑えられたり、複数ドメインを管理する場合の管理方法がシンプルになったりするケースです。

管理が楽になる

複数のドメインを持っている場合、すべてを同じ会社で契約すると管理が楽になります。たとえばWebサイト(ドメイン)を3つ持っていて、それぞれ別のサーバー会社でドメインを含めて管理している場合、ドメインだけでも1社との契約に変更すると、一つの管理画面ですべてを管理できて便利です。

ドメインを1つだけ持っていて、今後も増やす予定がない場合は、ドメインもサーバーも同じ会社で統一するほうが管理が楽になります

更新費用を抑えられる

ドメイン管理費は管理会社やサービスによって異なるため、現在より低料金の管理会社に移管することで、更新費用を抑えられます。料金の高い管理会社で契約している場合、低料金の会社に移管することで、年間1,000円以上の節約ができるケースもあります。

管理費を抑えたい場合は、各社の更新費用を比較し、移管作業に必要な費用も考慮して、メリットのある会社を選びましょう。一般的に、移管費用を支払うことで1年間の管理費を支払ったことになります。

ドメイン移管の注意点

ドメイン移管にあたって注意すべき点は次のとおりです。
・取得日と有効期限
・認証コード(Auth Code)
・ロックの解除
・移管期間
それぞれについて解説します。

なお、タイミングによっては移管ができない時期もあるため、業務に支障が出ないようにドメインの状況を確認しておきましょう。

取得日と有効期限

ドメインは、取得または移管が完了してから60日以上が経過しないと移管できません。また、残りの有効期間が9年を超える場合も移管は不可能です。ドメインの最大有効期限は10年で、9年を超えるドメインを移管した場合、1年延長されて10年を超えるためです。

これらはICANN(アイキャン)の規定で定められています。ICANNとはドメイン名やIPアドレスなどを世界的に管理する非営利の国際組織です。

さらに、管理会社は移管手続きに要する期間を考慮して、一般的に2週間〜1か月程度の有効期間が残っている場合のみ手続きに対応します。この点も理解しておきましょう。

認証コード(Auth Code)

ドメイン移管には、移管元の管理会社が発行する認証コード(Auth Code)を取得する必要があります。移管作業の前に管理会社のヘルプなどを参照して、取得方法を確認しておきましょう。認証コードには35日の有効期限があり、期限を過ぎると利用できず、再発行が必要になります。

移管作業の際に、移管元から取得した認証コードを移管先に提出します。これにより移管先はドメインを管理できるようになります。

ロックの解除

ドメイン管理会社は、ドメインが無断で移管されることを防ぐためにロックをかけています。ドメイン移管の際は、移管元でかけられているロックを解除する必要があります。管理会社のヘルプなどを参照して、ロックの解除方法を確認しましょう。管理会社への申請が必要な場合もあります。

移管元でロックを解除し、認証コードを移管先に提出すれば、移管先の管理会社がドメインの管理権限を持つことが可能です。

移管期間

ドメイン移管を申請してから移管が完了するまで、数日から数週間程度の時間を要します。

移管に伴ってDNSサーバーを変更する場合は、変更作業を行ったあと一時的にWebサイトの表示やメールの送受信が不安定になることがあるため、業務上の支障がないように関係者に周知しておきましょう。一般的には、ドメイン移管をしただけではDNS設定は変更されないため、業務上なんら支障はありません。

ドメイン移管の流れ【5STEP】

ドメイン移管作業を制作会社などに依頼しない場合、自身で対応する必要があります。ドメイン移管の流れを5つのステップで分かりやすく解説します。

【STEP1】現ドメインへ移管申請

現在のドメイン管理会社に対して、ドメインを移管したい旨と移管先の管理会社名を連絡し、承認作業を依頼します。承認後、移管元のドメイン管理会社に対して、ドメインロック解除と認証コードの取得を申請します。申請はメールや問い合わせフォーム、管理画面に用意された申請フォームなどが利用可能です。

【STEP2】新ドメインへの申し込み・会員登録

移管先の管理会社にドメインの申し込みをします。会員情報や支払い情報などの入力が必要です。申し込みが完了すれば管理画面にログインし、ドメイン移管の申請手続きを行います。

【STEP3】料金の支払い

移管費用や更新費用の支払いが必要です。指定された方法で速やかに支払いを済ませましょう。一部の管理会社では移管手数料が発生する場合があります。

【STEP4】移管実行

費用の支払いが完了すると、ドメイン移管作業の開始です。 移管先の管理会社から移管元の管理会社に対して「移管申請への承認依頼」が送信され、移管元の管理会社が「移管承認処理」を行うことで、移管作業が終了します。

【STEP5】移管完了

移管が完了すると、移管先の管理会社から移管完了のメールが届きます。

ドメイン移管でよくあるトラブル

ドメイン移管の際によくあるトラブルについて紹介します。 移管申請できない、完了メールが届かないなど、スムーズに進まないときのチェックポイントとして参考になるでしょう。

Whois情報の間違い

ドメインには「Whois情報」と呼ばれるドメイン管理者の情報があり、通常は公開されています。たとえば.com(gTLDドメイン)の場合、登録者・管理担当者・技術担当者など、それぞれの項目について氏名・住所・メールアドレスなどの情報が必要です。

ドメイン移管審査の際、Whois情報に誤りがあると受け入れを拒否される場合があります。すべての情報について誤りがないことを確認しましょう。

承認作業を忘れる

Whois情報に登録されているメールアドレスに対して、ドメインの移管先から移管承認メールが届きます。本文に記載されている承認用URLをクリックすることで初めて移管が完了しますが、クリックし忘れていて承認作業が完了していないケースがあります。

メールが届いているか、承認用URLをクリックしているかを確認しましょう。誤って迷惑メールに振り分けられている場合もあるため、迷惑メールフォルダを確認する必要があります。

有効期限や登録日数の制限

有効期限や登録日数などの制限を超えているケースがあります。次のような条件を満たしていることを、あらかじめ確認しましょう。

・有効期限が9年を超えていないこと
・ドメインの取得または移管から60日を過ぎていること
・残りの有効期間が最低でも14日以上あること

残りの有効期間は、移管先の管理会社によっては1か月以上が必要なケースもあります。これらの条件を満たしていない場合、移管申請をしても受け付けられません。

まとめ

ドメイン移管を行う際は、あらかじめドメインの取得日や有効期限を調べて、移管が可能なタイミングであることを確認しましょう。移管手続きでは、移管元で認証コードを取得し、移管先に提出する必要があります。同時に、ドメインロックを解除して移管処理ができるようにします。

移管には数日から数週間程度の時間を要しますが、移管だけではWebサイトやメールの運用に何ら支障はありません。DNSサーバーを変更する場合は、変更後に一時的に接続が不安定になることがあるため、業務の運用方法をあらかじめ決めておきましょう。

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